三都ものがたり、その後

息子たちの自立までの記録、現在格闘中です。【過去ログに北京情報もあります】

父の入院とその後

今朝のどんと晴れ

今日も秋晴れの北京です。私、毎朝BS2放送の「どんと晴れ」を見て 「さぁ~お弁当作るぞ!」と家事をスタートさせるのですが、 今日の「どんと晴れ」には参りました・・・ 脳梗塞で倒れたお父さんが、盛岡から駆けつけた娘ナツミに筆談で 「すぐに戻れ」 涙…

七夕の思い出

父が亡くなって、間もなく1年が経とうとしている。 去年の今頃は、父が危篤で緊急一時帰国していた。 病院の各階のエレベーターホールには笹と短冊が用意されていた。 短冊には患者・家族・スタッフ・お見舞いに来たの人達の願いが書かれ、笹の葉に付けられ…

千の風になって

『千の風になって』 新井満 原詩/作者不明 私のお墓の前で 泣かないでください そこに私はいません 眠ってなんかいません 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています 秋には光になって 畑にふりそそぐ 冬はダイヤのように きらめく雪になる…

思い出すこと

父がなくなってから、もう5ヶ月がたとうとしている。 父が病気の苦しみから解放されたことの安堵感と、大事な人"父"を失ったことの喪失感が天秤に乗っているような感じがする。 時が経ち、季節が移り変わるごとに、その時々の思い出がよみがえりつらいのだ…

3ヶ月

父が亡くなって3ヶ月。なんだか、あっという間だった。 手続き関連も順調に終わったようで、一安心。 母もすこし、元気になって、妹家族と温泉旅行に行ったり、散歩も始めたり、体力つくりをしないと!という前向きな発言が出てきていたので、よかったなぁ…

一期一会

仏事とか宗教とかには、めっぽう弱くて、分からない事だらけ。 父の事でも葬儀屋さん、仏具屋さんを初め、いろいろな人に細かい事を教えてもらった。 今回、ご縁あって、父の葬儀に来ていただいたお上人さんが、とても印象的だった。 町田のお寺の副住職をさ…

見上げてごらん

父の四十九日の法要が無事終わり、月曜日北京に帰ってきた。 北京に帰ってきてから、疲れもたまっていたし、しばらくはごろごろしていた。 実家では、法要の後に、後飾りを片付け、仏壇に父の位牌を納めた。写真は同じ向きに、仏壇の斜め上の鴨居にかかるよ…

また帰る

昨日が六七日、明日から3日間、四十九日の法要のため帰る。 今回は私一人で帰る。週末は夫が家にいられるように仕事を調整してくれた。月曜日朝、子供たちを学校に行かせた後、夫は上海出張に出かける。私は日本から北京に午後戻り、子どもの帰宅の時間には…

夫の一言

日本から戻り、荷物・書類・レシートなど整理していた。 北京の家では、皆がいつも食事をするダイニングテーブルに向けて、父の写真をおいている。 その写真を見て、夫が一言。 「あと10年は一緒に酒飲みたかったなぁ・・・」 我慢していたものが、切れた…

水入らず

私は結婚して15年、子供たちが京都に行っている間、久しぶりに母と二人だった。(子供たちとこんなに長く離れたのも初めて) 「考えてみれば、こうして長い時間を二人で過ごすのは、本当に久しぶりだね。これも、きっと、お父さんがしてくれたんだね」と母…

2週間が過ぎ

先週、二七日(ふたなのか)のときに、子供たちが京都から帰ってきました。今日、夫は北京に戻っていきました。 葬儀が終わってしばらくは、母も涙を流す日々でしたが、このところ、少し元気になってきました。ちょっとほっとしています。でも、私たちが帰っ…

偶然

父の亡くなる直前、父の病状が良くないので、私は北京の夫に、8月3日の予定を1日早めて、2日に帰って来てと頼んだ。夫は、大阪と名古屋で仕事があり、もともと8月3日から出張予定だった 横浜市の火葬場の1箇所が事故により閉鎖されているため、父の葬…

その時

6時半ごろ、私は、食器を洗おうと台所に立っていた。 トーマスのプラスチックのコップを引っ掛けて、流しにあった、4つのうちの1つのガラスのコップが割れた。 「・・・・・」いやな感じ。直後、母帰宅。 ドラえもんが始まっていた。7時25分ごろ、病院…

最後のカンファレンス

7月29日、お天気がよかったので、掃除をしようと、布団干し、シーツの洗濯、じゅうたん掃除など、結局お昼頃までかかってしまった。 3時からのカンファレンスに同席するため、妹が甥っ子をうちの子供たちに預けるためにやってきた。連れてくる途中、タイ…

体温が低い

母が昨日帰り際、父の体温が低いと言っていた。7月28日、今日は私が母に代わって、病院へ。 看護士さんが検温で、体温計を父の脇に挟んでいく。「ピピピッ」 「33.5℃」・・・・うそ・・・あまりに低いので、気になってナースコール。 父はほとんど寝…

奇跡

7月25日、2週間ぶりに父に会った。頬がさらにこけて、顔が小さくなっていた。 驚いたのは、ヘルペスで口の中、周りに内出血があったのが、きれいに治っていたこと。 危ないといわれてから1ヶ月、驚異のがんばり。 病院の呼吸器内科の医師も、看護士さん…

癒される

りょう、甥っ子、2歳半。 活発で、走るのが大好き。じっとしてなく、おしゃべり。(←うちの二男もそうだった) 家に帰った、父の遺影に向かって、 「じーじ、抱っこ」と遺影を抱きしめる。 夕飯のお供えを、 「じーじ、いただきま~す」と祭壇で食べる。 自…

今日の父

北京に戻ってから、日々、母がメールで父の様子を送ってくれる。 私が日本に着いて、5日目ぐらいだったか・・・2日間ほど、父は「ハイ」な状態で、目をかっと見開き、まばたきせず、家族・友人との会話も調子よく、すごく驚いた。普段話さない父からは考えら…

敗血症

敗血症。怖い病気。字のとおり、血液が菌に負けちゃうんだ。 父は肺膿瘍、肺真菌症の闘病から敗血症になった。播種性血管内凝固症候群も進行している。 今回が敗血性ショックの2回目。1回目は抗生剤のおかげで何とか、乗り切って、食事もとれるところまで戻…

家族の愛

2週間、病院に毎日通っていた。母は、父が入院して、ほとんど、毎日顔を出していた。すごいことだ。私などは、たった2週間なのに、結構参ってしまった。 父が危ないと言われて、緊急帰国した2週間前、初めてカンファレンスに同席した。医師は淡々と説明する…

父急変

2日前から、また高熱が出ていたので、心配していた。一時熱が下がってほっとしていたら、今日また40度の熱、敗血症ショックが疑われる。妹から帰国した方がいいとのメールが来た。 医師からのカンファレンスの用紙もメールで送ってもらう。用紙に並ぶ言葉…

胃ロウ(PEG)知ってますか?

胃ロウ・PEGは、内視鏡を使って「おなかに小さな口」をつくる手術です。つくられたおなかの口を「胃ろう」いい、また、取り付けられた器具を、「胃ろうカテーテル」といいます(カテーテル=管、チューブ)。口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺…

励まし、励まされ

妹もブログで父のことを書いていたので、私も書くことにした。私の父は入院中。もう1年になる。定年後、よく風邪を引いてダウンしていたので、おかしいなと思っていた矢先の入院だった。 病名は肺膿瘍と肺真菌症。肺炎は菌の特定ができないと効果的な抗生剤…