三都ものがたり、その後

息子たちの自立までの記録、現在格闘中です。【過去ログに北京情報もあります】

2023年 ひきこもりふたたび

長いこと振り返りもストップしてしまい、書けずにいました。

その理由は「長男ひきこもりふたたび」という状況になっています。まさか2回目が12年の時を経てやってくるとは思いませんでした。

 

2022年3月、長男は5年勤めていたスーパーを辞めて、

「英語を使った仕事をしたい、勉強もしたい」と意気揚々と未来の目標を語って「仕事をしながら、次の仕事を探そうと思ったが、できなかったから、辞めてから探す」と言って3月は有休消化、4月退職後から職探しに入ると思って見守っていました。

 

雇用保険の待期期間の3か月で、職探しするだろう、5年間スーパーで働いたし、次の目標もあると思って見守っていましたが、特に動きはなく、昼夜逆転のゲーム生活。失業手当をもらってから働くつもりかもしれないと・・・

 

雇用保険の支給期間の3か月間、ハローワークに行く姿はありましたが、それ以外は特に変化なく、昼夜逆転のゲーム生活。オンラインで自費でキャリアカウンセリングは受けていると話してはいたが、具体的な応募をしている様子は見えませんでした。

 

10月仕事を辞めて半年たって、私もしびれを切らし「仕事探しはどうなってるの?」と聞くと、「うるさい、ほっといてくれ」生活リズムは崩れ、食生活も乱れ、お風呂も入らない(1週間に1回程度)に完全なひきこもりになっていきました。

 

働いていた時も「部屋が汚い」「仕事に出かけるのがギリギリ」、そういう所が気になって、↓2冊の本を読んでみたら・・・

内容が、長男の行動や様子にピッタリ当てはまり「ADHDかグレーゾーンかもしれない」という思いが強くなっていました。体の多動は違うなと思いましたが、体が多動でもそうでなくても、脳の中が多動ということを知り、であれば、おそらくそうであろうと思うようになりました。

 

「やりたいと思っていても動けない、ゲームに逃げる」

「ぎりぎり行動」「片づけが苦手」「先延ばし・面倒くさい」が口癖

困ったときや苦しい時「自分の気持ちを言葉にして伝えない」

小さい時の様子や行動パターン

高校生の時の不登校・家出・ひきこもり

いろいろなことが、もし「ADHDかグレーゾーンかもしれない」なら、今まで起きたことが、パズルのピースがカチャっとはまるように、理解できる気がしたのです。

 

しかし、もしそうなら、私は12年前より年を重ねているし、このまま放っておくわけにはいかない、8050問題は他人事ではないと思い、早目に行動に移すことにしました。11月半ば過ぎにとある就労支援事業所に相談に行ってみると「とにかく来ていただければ何とかします」「障がいの診断がないと本格利用はできない」が体験はできるということで、長男に意を決して話してみることにしました。

 

親の年齢や、小さい時から今までの長男の行動、この先の人生のこと、真剣に、細心の注意を払いながら「個性」「凸凹」という言葉を使い話をしてみました。

 

長男にとっては晴天の霹靂で、おそらく話を受け止めるのに時間が必要と思い、時間をおいて「就労支援に相談に行ってみないか」と声掛けすると、「行ってみる」と即答。12月本人が予約し、相談に行き、3日間の体験も無事通ったので、そのまま通所、診察につながり、うまくいくと思っていたら・・・結果「行かない、まだ自分が発達障害かどうかわからないし、診断を受ける準備もできていないし、もし発達障害だったら受け止める準備もできていないから」と・・・

 

まぁ長男の気質を考えれば、当然だったかもしれないが、期待していただけに、すっかり気落ちした。気を遣いながら話したり、新しいところに相談に行くのは、精神的にも肉体的にもかなりの疲労で、たいてい数日後に腰痛、体全部ががちがちになってしまい体調を崩す、若い時とは心身ともに耐えられる度合いが違うことをしみじみ感じる。だから話す時は、自身の心身もケアをしながら、自分の体調の良い時に、そして長男の調子の良さそうな時を見計らって話す、そんな進め方しかできない。とにかく焦らず焦らず。

 

12月末は父親と部屋の大掃除、新しい机の組み立てをし、小学生からの机を粗大ごみに。新たな気持ちでスタートできるように、苦手なところをサポートしたが、動きはなく、生活は変わらず。

 

今年1月半ばころに「何か具体的に動いてるの?」と聞くと、「動いていない」

「働く気持ちはあるんだよね?」「働く気持ちはある」「11月にも話をしたけど、親も年を取るから、先のことを考えて動いていかないといけない。診察や支援を受ける準備ができていないけど、働く気はあるなら、アルバイトでもいいから探して応募しよう」「わかりました!」と。

 

この会話を受けて、私は長男ができそうな英語を使う仕事や近所のアルバイトなどの求人情報をチャットで送ってみたが、反応が全くなかった。

 

「チャット見た?」「働く気はあるというなら、行動しないと」というと

「今は病院に行きたい、自分が発達障害がどうか知りたい」

「本も読んだが、自分には多動がないから、ADDだ」

「病院の予約取れるまで、他の支援やサポステに行ってみたら?」

「行かない、今はとにかく病院に行く」

 

11月に話をしてから約2か月、本人の口から病院に行くという言葉が出たので、これは一歩前進。一緒に近所の病院探しをし、本人が病院を予約、診察を受ける予定になった。会話の中から本やネットからいろいろ発達障害について勉強しているのが分かった。