三都ものがたり、その後

息子たちの自立までの記録、現在格闘中です。【過去ログに北京情報もあります】

七夕の思い出

父が亡くなって、間もなく1年が経とうとしている。



去年の今頃は、父が危篤で緊急一時帰国していた。

病院の各階のエレベーターホールには笹と短冊が用意されていた。

短冊には患者・家族・スタッフ・お見舞いに来たの人達の願いが書かれ、笹の葉に付けられていた。




去年の今頃の父はとても厳しい状態だった。たくさんの友人のお見舞いに駆けつけてくれた。

病状が進むにつれ、体内の二酸化炭素が増えた。医師によると、体内の二酸化炭素が増えると、少しほろ酔い気分に近い状態になると。

そう、この七夕あたりの数日は、普段は無口な父が饒舌で、見舞いの友人との会話を楽しんでいた。






父が突然言った「xxちゃんが来た!」

母が「そう、xxちゃん、今日来てくれるって言ってたよ」


数十秒後


その友人が現れた。父が弟のように可愛がっていた、友人が!






驚いた・・・・・本当に。七夕で願いが叶ったのか。

父はベットに寝たまま、その友人と一緒にエレベーターホールに七夕の笹を見に行った。





母の書いた短冊

「原因菌を天の川に流してください」

家の近所の公園の七夕の会に出向いた母がメールを送ってきた。

「今年は願い事は書かない」と・・・今日、見えるかな。