三都ものがたり、その後

息子たちの自立までの記録、現在格闘中です。【過去ログに北京情報もあります】

暦がひと回りして、年表にしてみた⑥2016年

2016年

二男 大学1年~2年(21歳)

何も話さない状態は変わらず、前期の単位落としの通知から大学には通っていたが、いわゆる大学生らしく楽しんでいるかと言えば、そんな様子はなく、ほぼ大学⇔家の往復だけで、部屋に居る時間が長く、何を考えているのか、まったく分からなかった。

 

そんな二男が8月に入り急に「大学のそばで一人暮らししたい」と言ってきた。大学はちょっと不便な場所ではあるが、うちから1時間かからず行けるところで、充分通えるが、3LDKのマンションに大人4人がひしめくこの家で、兄の状態、父との関係、二男なりにに今の状況を打開したいのだろうというのが感じられた。家賃4万+光熱費・食費として2万=計6万/月までの援助、あとはアルバイトで稼ぐことを条件に許すことにした。

 

8月のうだるような暑さの、大学近くの部屋を3か所内見、不動産屋さんの車でも何もしゃべらず。。。日当たりはよくないが、予算内の大学の近くのワンルームに決める。不動産屋さんで契約を済ませると、そそくさと一人帰宅。希望通りに一人暮らしのサポートをしたのに、何の言葉もなかった。何をしても虚しさだけが残る。【家賃4万のアパートの初期費用は26万、一人暮らしスタートは最低でも50万は必要と実感】

 

引っ越しにあたり、引っ越し代、必要な家電代はすべて自分で見積手配すること(安い引っ越業者を探し、家電最安値を探す)その費用は援助。9月、すべて自分で手配した二男は、あっという間にアパートへ引っ越していった・・・何の言葉もなく。一人暮らしの条件として、月に1回は家に戻り、夕飯を食べることを約束した。

 

10月一人暮らし後、初の顔出し。帰宅し、元の部屋に直行すると、そこが長男の部屋になっていたことに気づきリビングへ・・・黙って食事を待ち、こちらの質問に「うん」と短く答えるだけ、食事を済ませると何も言わすさっさと帰る、滞在時間1時間。こんなことの繰り返しだったが、約束は守って月一帰ってきた。住む場所を変えて、何かが変わるのかと期待したが、私の目には変わったようには見えなかった。

 

 

長男 23歳~24歳

変わらずゲーム引きこもり生活。ただ、二男が引っ越したことで、リビング続きの部屋から元二男の部屋に移動した。またこの年、私の妹から甥っ子の英検合格のための家庭教師の依頼があり、週1回家庭教師に通うことも始めていた。※結果甥っ子は無事英検に合格!

 

ロールカーテンで仕切ったリビングの一角で寝ていた私も、長男がいたリビング続きの部屋に移動。夫の長時間夕食や外で飲酒して帰宅したときの言動やテレビの音量といった、夫からのストレスから逃れて、安心して寝ることができるスペースが確保できた。※いびきと臭い(アルコールが分解される)で夫と同じ部屋では寝られない。

 

二男がアパートに引っ越してから、ひしめく空間と重い空気に少し余裕が出たせいか、私も少し動けるようになってきて、横浜でのひきこもりについてネット調査を開始、10月赤レンガでK2ひきこもりの集中相談会があり、それに参加、初めて相談した。

【終了しました】不登校・ひきこもり集中相談会(無料)赤レンガbyK2開催|K2インターナショナルグループ

このイベントで話を聞き、夫にも相談し、長男に話してみると、今までどんな提案をしても「自分で何とかする」と言っていた長男が、初めて「行ってみる」と。。。やっと、やっとだ。

 

11月に面談を予約、まずは親子3人で面談、長男1人で面談、親だけで面談。この時初めて「発達障害と言われたことはありませんか?」と質問されたことを今でも覚えているが、この時は長男にその可能性があるとは、私自身少しも思っていなかった。

 

その後本人だけの面談をして、長男は1月からK2の事業所、大船にある湘南・横浜若者ステーションに通うことになった。2016年の終わり、少しトンネルの向こうの光が見えてきた気がした。

トップページ│湘南・横浜若者サポートステーション