三都ものがたり、その後

息子たちの自立までの記録、現在格闘中です。【過去ログに北京情報もあります】

「まこもたけ」って野菜知ってます?

また雷雨の北京です。
でも今日の雨は北京を涼しくしてくれました。ふぅ~っと一息です。



さて、この野菜


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「まこもたけ」中国語で「茭白」jiao1bai2と言います


ネットで調べますと、最近注目のイネ科の健康野菜だそうです



イネ科の多年草水稲のように水田で栽培されます。原産地は中国・台湾で稲に食用菌(黒穂菌)が寄生し、茎が肥大したものです。5月頃植えて10~11月にかけて収穫されます。

はじめは稲苗と同じように一本の苗ですが、徐々に分けつし、一つの大きな株になります。根に近い部分の茎がやわらかく肥大し、食用として使われます。
 
食感 
採れたてのまこもたけを生で味わうと、同じイネ科のたけのこに似た食感がありますが、まこもたけのほうがやわらかく、ほんのり甘みがあり、エグミもないのにびっくりさせられます。 


栄養・効果 
食物繊維が豊富で、腸内の老廃物を取り除く効果が期待できます。カロリーが低い上に、浄血作用を有する美容野菜といえます。 


保存法 
ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保存すると2~3日は持ちますが、硬くなると味が落ちてしまうので、早めに召し上がっていただくと良いでしょう。 


選び方 
店頭では葉の部分を取り除いて売られています。色が白く、透明感のあるものが新鮮です。 
大きすぎるものは硬くなっていることがあります。80~120g位のものがちょうどいいですね。 

 
食べ方 
包丁や皮むき器で薄く皮をむき、用途に応じて薄切りや輪切り、せん切りにして使います。
生で食べてもエグミが少ないため、煮てもアクはほとんど出ません。炊く・蒸す・炒める・揚げるなど加熱することにより、より一層甘みが増します。 


黒い斑点 
気温が下がると、黒穂菌の黒い色素により、まこもの乳白色部分にまれに黒い斑点ができることがあります。この斑点は古くから眉墨、お歯黒などの染料として使用され、食するには全く無害で食感にも変化がありませんので、安心してご賞味ください。 

 
生産状況 
日本国内でのまこもの生産は少なく、中国など海外からの輸入が大部分を占めます。 
石川県内では津幡町で生産があるだけです。津幡町では米の減反政策で余った水田にまこもたけを植え、町の特産品として栽培することに成功し、平成13年には全国のまこもたけの生産者を集めた「まこもサミット」の開催地となりました。

 
葉の利用法 
出雲大社の「真菰祭り」、氷川神社の「粽神事」などの祭事を見てもわかるように、まこもは古来より、神と結びついたもの、神物として昔から使われてきています。つまり、まこもは遠い昔から、「病気を癒すもの」「邪気を払うもの」「浄化するもの」として崇められ、伝承されてきた植物といえます。 

まこもと日本人の関わりは、神事だけではなく、仏事にも大きな関わりがあります。お釈迦様がまこもで編んだムシロに病人を寝かせて治療した話や、動物の中でも特に愛された象に好んでまこもを食べさせたという話は有名です。これが日本に伝わり、お盆にはまこもで編んだ「盆ござ」や「盆舟」を捧げるようになったのです。

神事や仏事にまこもが使われているのを見ても、太古の昔から多くの人たちがこのまこもを身近な「健康に関わるもの」「心の邪気を払うもの」として用い、それを代々子孫に伝え、今日に至っていることがわかります。


私も北京に来るまで見たこともありませんでしたが、もう引っ越してしまった
となりの台湾ママからこの「まこも」を使った炒め物をいただいてから
自分でも使ってみたい食材でした。

ここにも書いてあるように、新鮮なうちに調理するのがいいです。
日にちがたってしまうと、たけのこのような香・風味がなくなります。

千切りにして茹で立てをそのままいただくのが、一番香がわかります。
お醤油などかけてしまうと、お醤油の味に負けてしまうほど、たけのこや
アスパラガスほど主張はしません。



で、2品ほど作ってみましたが、一押しはこちら


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「まこもたけ」めんつゆ炒め

拍子切りにした「まこもたけ」を油でいためます。
火が通ったら、めんつゆをからめて、鰹節をかけて、出来上がりです。

油との相性がよく、拍子切りのほうが食感も香も残ります。



いい事尽くめのこの野菜、中国の季節の食材をお試し下さい!