三都ものがたり、その後

息子たちの自立までの記録、現在格闘中です。【過去ログに北京情報もあります】

箱が大事なんだから!

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北京も爽やかな気候になってきた。ここ数日は、日差しはまだまだ強いけど、湿度が低く、木陰などは本当に爽やかだ。9月に入るといい気候になるというのは本当なんだね。

そんな季節、中秋の名月、中国では月餅を配る習慣がある。8月の中ごろから、配るらしいんだけど、これが、まるで、お中元かお歳暮のような感じ。

夫は会社で、取引先からたくさんいただいているのだが、家では食べきれないほどなので、会社で配っている。それでも、いくつか家に持ち帰るのだけど、餡のしっかり入った月餅を、日本人がそれほど食べれるものでもなく、ちょっとお茶菓子に家族で一つを4等分すれば、十分な感じだ。

しかも、この月餅。月餅自体はさほど値段が張るものではないから、見栄を張りたい、とにかく豪華さを極めたい人には「箱」が大事なのだ。高い月餅の詰め合わせのほとんどが、箱代なんだそうだ。

そういえば、公寓から月餅が届いて、ホテルのロビーで同じものを128元で売っていた、=1500円ぐらいなんだけど、中国の人の収入からすれば、かなりの高い買い物に違いない。月餅は4つとプーアール茶が2つと超豪華な箱。確かに、木箱のように分厚い紙でできた、おしゃれな箱"Moon Cake"なんて書いてあるんだから、箱代高そう。

日本じゃデパートでも簡易包装で、地球環境を守る取り組みがされているのにねぇ・・・どうなんでしょうかね。そんなことは、まだまだ先だね。

たかが月餅、されど月餅なのだ。

----- 9/9 中国情報局HPから ----- 追記!

月餅過剰包装:箱の高さは88階ビル1800棟分
2005/09/08(木) 22:22:00更新

9月18日は「中秋節」。今月から新学期が始まった上海市の小学校では、教科書に、月餅の過剰包装をやめて、環境保護を大切にするよう訴える内容が盛り込まれ話題をよんでいる。「上海市の人々は2004年に800万箱の月餅を消費しており、箱を積み上げると上海市にある高さ420メートルの金茂ビルの1800棟分に相当する」との分かりやすい記述で、子供たちに資源保護について理解を深めてもらうことが狙いだ。8日付で東方早報が伝えた。

ユニークな記述が取り入れられたのは、上海で採用されているオックスフォード社発行の小学校5年生向けの「自然」科教科書「生態と発展」の章。上海市内の閘北実験小学校では新学期にあたり児童に配布した。

教科書を手にした子供たちは、「身の回りの環境と結びついた内容なので、分かりやすい」と話している。

上海園林研究所の張慶費・博士は、「大人に対する環境保護教育は難しいので、子供のころから資源の節約に理解を深めてほしい」とコメントしている。

  中国では、月餅の過剰包装が社会問題化しており、06年6月1日から包装について、包装コストを出荷価格の25%以内に抑えるなど細かな規制を設けた「月餅に対する国家基準」が施行される。(編集担当:菅原大輔・恩田有紀)

・・・・・だそうで、来年の月餅の包装がどうなってるか楽しみです。